ワインの個性は「香り」や「味」だけじゃない!

赤ワイン・白ワインといった種類だけじゃなく、ワインの“”にも大事なヒントがたくさん隠れているよ。
じっくり観察することで、熟成の度合いやぶどうの産地などを読み取ることができるんだ。

味わう前にまず目で楽しむことで、ワインの世界がもっと広がるよ。
今回は、初心者さんでも実践しやすい「色の観察ポイント」をぎゅっと3つに絞って紹介するね。

観察の準備:ちょっとしたコツで見え方が変わる!

背景は“白”が鉄則!

ワインは透き通っているから、背景の色が強いと見え方がぼやけちゃうんだ。

白いナプキンやテーブルクロスがあればベスト。
なければ壁や紙でもOK。できるだけ無地&明るめの背景を選んでね。

グラスを少し傾けてみて

グラスを軽く斜めにすると、光が入りやすくて色の違いがよく見えるよ。
赤ワインの場合は、透け具合をチェックするのに特に効果的!

しかも、グラスを傾けてワインを眺める姿って、ソムリエみたいでちょっとかっこいいよね!

ワインの色の観察ポイント基本3選!

ワインの澄み具合をチェック!

ワインが透き通ってる? それとも少しにごってる?
澄んだワインはろ過されている証拠だけど、あえて濁ったまま仕上げるワインもあるんだよ。

ただし、濁りが不自然な場合は、劣化の可能性もあるから注意してね。

ちなみに、泡が出ることもあるよ!
スパークリングじゃなくても微発泡タイプのワインには、小さな泡がグラスの内側に残ることもあるよ。

[piyo-memo] 普通のワインのことを「スティルワイン」と呼ぶよ。炭酸がないワイン全般のことだよ。[/piyo-memo]

色の濃さを見てみよう

白ワインならグラスの中央付近を観察してみよう。赤ワインはグラスの向こう側に指を置いて透け具合をチェックしてみて。

淡い色のワインは「若いワイン」だったり、寒冷な地域で作られたものが多いよ。
逆に、濃い色のワインは熟成が進んでいたり、南のあたたかい地域で作られたものかも!

赤ワインの場合、小粒&皮が厚いぶどう(たとえばカベルネ・ソーヴィニヨンなど)を使っていると、色がぐっと濃くなるよ。
皮の要素が多いから、渋みがしっかりしたタイプと予想できるんだ!

 

色の“トーン”で熟成度を読む!

白ワインは、若いものほど透明〜緑がかった色をしていて、熟成が進むにつれて黄色っぽくなっていくよ。さらに熟成が進むと褐色系に。

赤ワインは、はじめは青みがかったルビー色。熟成するごとにオレンジがかった色に変化していって、最後は白ワインと同じように褐色系に近づいていくよ。

【+α】“とろみ”でワインのボリューム感を感じてみよう

グラスをくるっと回したあと、ワインがゆっくりとグラスの内側をつたって落ちていくのを見たことある?
この「とろ〜ん」とした動きが“粘性(ねんせい)”といって、重さの指標になるんだ。

  • ゆっくり垂れる → 粘性が強い

  • さらっと流れる → 粘性が弱い

粘性が強いワインは、アルコール度数や糖分が高い傾向あり!
また、南のあたたかい産地で作られたワインによく見られる特徴でもあるよ

[piyo-memo]このグラスの内側を垂れる“線”は、ワインの「」や「レッグス」とも呼ばれているよ。[/piyo-memo]

まとめ

ワインの色を見るだけで、こんなにたくさんの情報が読み取れるって面白いよね!
色・濃さ・透明感・とろみ…どれもワインの“個性”を語る大切なヒント。

飲む前にちょっと観察するだけで、「このワインは南の方のかな?」「若い感じかも?」なんて想像が広がって、味わいにも深みが出てくるはず。

ぜひ、次にワインを飲むときは“見る”楽しさも味わってみてね!