「ワインを購入したけれど、すぐには飲まない」
「一人で飲むには多くて、何日かに分けて楽しみたい」
そんなとき、ワインをどうやって保存したらいいのか悩みますよね。
ワインは保存する環境によって、香りや味わいが変化しやすい繊細な飲み物です。
この記事では、ワイン初心者さんでも自宅で実践しやすいように、抜栓前と抜栓後に分けて、ワインの保存方法を紹介します!
まず知っておきたい!「保存」と「熟成」は違う
ワインは、長く置いておけば必ず美味しくなるわけではありません。
長期間保存することで味わいが変化し、魅力が増していくワインもありますが、一般家庭の保存環境ではうまくいかない場合も多いでしょう。
普段スーパーやワインショップで購入するデイリーワインなら、無理に何年も保存しようとせず、飲みたいと思ったタイミングで楽しむのがベスト!
長く置いておく場合には、「熟成させる」というよりも、まずはワインを劣化させないことを意識しましょう。
ワインを劣化させる原因
ワインを保存するときに気をつけたいのは、主に次のようなものです。
- 高すぎる温度
- 急激な温度変化
- 日光や強い照明
- 振動
- コルクの乾燥
- 抜栓後の酸化
特に高温や大きな温度変化は、ワインを早く劣化させる原因になります。
また、光が長時間当たることで香りや味わいが変化することもあるため、窓際などの明るい場所は避けましょう。
ワインを保存するのに適した環境

長期間保存する場合の理想的な環境は、次のとおりです。
- 10〜15℃前後で温度が安定している
- 直射日光や強い光が当たらない
- 振動が少ない
- 乾燥しすぎない
- においの強いものが近くにない
とはいえ、一般家庭でこれらの条件をすべてそろえるのは、なかなか難しいですよね。
まずは、
「高温にしない」
「急激に温度を変えない」
「光を当てない」
という3つを意識してみましょう。
抜栓前のワインの保存

天然コルクのワインは横に寝かせる
天然コルクで栓をされたワインを長く保存する場合は、ボトルを横に寝かせます。
ワインがコルクに触れることで、コルクが乾燥しにくくなるためです。
コルクが乾燥すると、弾力が失われて密閉性が低下したり、抜栓するときにボロボロと崩れたりすることがあります。
スクリューキャップのワインはコルクが乾燥する心配がないため、立てた状態でも保存できます。
家庭ではどこに置けばいい?
ワインセラーがあればベストですが、ない場合は、家の中でも比較的涼しく、光が当たらない場所を選びましょう。
例えば、
- 納戸
- クローゼット
- 押入れ
- 床下収納
- 北側の部屋にある収納
などが候補になります。
日本の夏は常温保存に注意
「赤ワインは常温保存」と聞いたことがある人もいるかもしれません。
ワインでいう「常温」は、15〜18℃ほどの比較的涼しい温度を指します。
日本の真夏の室温とは大きく異なるため、「赤ワインだから常温で大丈夫」と考えないようにしましょう。
すぐに飲む予定なら、暑い部屋に置き続けるよりも、冷蔵庫へ一時的に移しておくほうが安心です。
飲むときに冷えすぎていたら、冷蔵庫から出して少し待ち、好みの温度に戻しましょう。
冷蔵庫は長期保存には向いていない
家庭用冷蔵庫は、ワインを熟成させるには温度が低く、乾燥しやすい環境です。
長期間保存するとコルクが乾燥して硬くなり、密閉性が低下することもあるため、何年も熟成させる場所には向いていません。
数日から短期間の一時保管には使えますが、大切なワインを長く保存したい場合は、ワインセラーを利用するのがおすすめです。
抜栓後のワインの保存

抜栓後のワインの一番の敵は、空気に触れることで進む「酸化」です。
空気に触れる部分が大きいほど酸化しやすくなります。
1.飲み終わったらすぐに栓をする
グラスに注いだあとは、ボトルを開けたままにせず、コルクやスクリューキャップで栓をしましょう。
元のコルクが戻しづらい場合は、市販のワインストッパーを使うと便利です。
2.ボトルを立てて保存する

抜栓後は、横に寝かせるのではなく、立てて保存します。
ボトルを立てることで、ワインが空気に触れる面積を小さくできます。
3.赤ワインも冷蔵庫に入れる
白ワインやロゼワインだけでなく、抜栓後の赤ワインも冷蔵庫で保存しましょう。
温度を下げることで、酸化をゆるやかにできます。
赤ワインを飲むときは、冷蔵庫から出して少し置き、冷たさがやわらいでから飲むと香りや味わいを感じやすくなります。
4.小さな容器に移し替える

もっと丁寧に保存したい場合は、残ったワインを小さなボトルへ移し替える方法もあります。
容器の口元近くまでワインを入れてしっかり栓をすると、中に残る空気を少なくできます。
移し替える場合は、ワインがまだ新鮮なうちに行うのがポイントです。
きれいに洗ってよく乾かした、小さなスクリューキャップボトルなどを用意しておくと便利ですよ。
抜栓後は何日くらい保存できる?
ワインの種類や残っている量、保存状態によりますが、栓をして冷蔵庫に入れた赤ワインや白ワインは、5日程度フレッシュさを保てる場合があります。
そうはいっても、できれば2〜3日を目安に、香りや味を確認しながら楽しみましょう。
スパークリングワインの保存方法
スパークリングワインは、酸化だけでなく、炭酸が抜けることにも注意が必要です。
開栓後は、通常のワインストッパーではなく、ボトルの口をしっかり固定できるスパークリングワイン専用ストッパーを使用しましょう。
栓をしたら、ボトルを立てて冷蔵庫に入れます。
とはいえ、個人的にはスパークリングワインは開けたその日に飲み切るのがおすすめです!
まとめ
ワインを美味しく保存するためには、抜栓前と抜栓後で保存方法を変えることが大切です。
抜栓前は、
- 高温や急激な温度変化を避ける
- 光が当たらない場所に置く
- 天然コルクのワインは横に寝かせる
抜栓後は、
- すぐに栓をする
- ボトルを立てる
- 赤ワインも含めて冷蔵庫で保存する
- できるだけ早めに飲み切る
ということを意識しましょう。
ワインを劣化させる主な敵は、高温・温度変化・光・酸素です。
難しく考えすぎず、まずは「涼しく暗い場所に置く」「開けたら栓をして冷蔵庫に入れる」ことから始めてみてください。
適切に保存して、最後の一杯まで美味しくワインを楽しみましょう!